欲しかったドリフトローズが届いて以降、ネットでいろいろと情報を集めていました。
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Photo by Alek Newton on Unsplash |
フランスのメイアン社のバラですが、まあ英語の公式サイトは当然あるだろうと検索したところ、もちろんありました。こちらです。
Drift® Roses
Drift® Roses are The Finishing Touch to Every Landscape™. We make groundcover roses easy.
読んでみてビックリしました。日本語では見つからなかった情報が!
やはり原書購読は大事ですね。海外発祥のものについて、すべての情報が日本語訳されていると思い込んではいけませんよね!
こちらのページを見ると、どうやらまだ日本で販売されていない品種がある模様。Blushing Drift、Buttercream Drift、Coral Drift、Lemon Drift、White Driftなどは初めて見ました。
もしかしたら、過去には日本で販売されていたものの生産中止になってしまった品種もあるのかも知れませんけど。
バタークリームとかレモンとか、名前がいちいちかわいいんですよね、ドリフトローズ…。でもレモンドリフトは欧米限定販売らしい。残念。
そして最重要なのがFAQのページです。とりあえず日本語訳を記しておきます。もちろんフランス生まれのバラですから、このまま日本に当てはまるとは限りませんが、まず元の情報を知らないことには始まりませんから。
Drift Roses : Frequently Asked Questions
- ドリフトローズ英語版公式サイト 「Frequently Asked Questions」ページ翻訳
Q. ドリフトローズを植えるのに最適な時期はいつですか?
A. ドリフトローズは、春、夏、秋に植えることができます。
夏に植えると、気温が高く乾燥しているため、植物には常に大きなストレスがかかります。夏に植える場合は、バラが根付くように、十分に、そして継続的に水やりをしてください。
Q. ドリフトローズをコンテナ(訳注 : 植木鉢やプランターのこと) に植えても大丈夫ですか?
A. ドリフトローズは、ベランダのコンテナでもよく育ちます。成長する余裕を作るために、現在入っている鉢より2サイズ大きいコンテナに植えることをお勧めします。また、コンテナは地植えよりも早く乾燥するため、必ず日当たりの良い場所に置き、水を十分に与えてください。
Q. ドリフトローズにはどれくらいの日光が必要ですか?
A. ドリフトローズは、毎日 6 ~ 8 時間の直射日光を必要とします。日光が多ければ多いほどよりよく成長し、花を咲かせます。
Q. ドリフトローズはどのような種類の土壌が適していますか?
A. 酸性でもアルカリ性でもない、バランスの取れた「中性」の土壌を好みます。望ましい pH値は 5.5 から 6.5 の間です。
Q. ドリフトローズには、どのような種類の肥料をいつ、どれくらいの量与えればよいですか?
A. ドリフトローズは、肥料を与えなくても美しく育ちます。さらに成長を促したい場合は、バラが根付いて開花サイクルを 1 回終えるまでは肥料を与えないことが非常に重要です。バランスのとれた肥料または地元の園芸用品店でバラ用に配合された肥料を使用し、最初の開花の波の後に施用してください (製品ラベルに記載されている指定の量と施用方法に必ず従ってください)。
根が肥料焼けしないように、施肥する前に土壌が湿っていることを確認してください。
夏の終わりには肥料を与えないでください。この時期はバラが休眠の準備をする時期であり、最初の厳しい霜で枯れてしまう可能性のある不要な新芽を増やしたくないからです。
Q. ドリフトローズは、花がらを摘み取ると成長が早くなりますか、それともそのままにしておく方が良いですか?
A. ドリフトローズは、花がら摘みの有無にかかわらず、5 ~ 6 週間ごとに再び開花します。花がら摘みをすると、見た目がよりきれいになります。枯れた花を取り除くために花がら摘みを選択する方が多いですが、最終的にはあなた次第です。
Q. 冬の寒さが厳しい地域に住んでいる場合、ドリフトローズを保護するにはどうすればよいでしょうか?
A. 冬の気候が厳しい地域に住んでいる場合は、次のことを行ってください。
植物の根元の周りに 2 ~ 3 インチ(訳注 : 5.08cm~7.62cm)のマルチング、葉、または松やモミの枝を追加します。雪が積もると、冬の間、バラを断熱して保護するのに役立ちます。また、冬の風でバラが乾燥しやすくなるため、麻布で包むとよいでしょう。
春には余分なマルチングを取り除き、枯れた枝や折れた枝を切り取ります。また、バラを包むのに使用した麻布も取り除きます。
Q. 外が寒くなってきました…鉢植えのバラはどうすればいいでしょうか?
A. 慌てる必要はありません。最初の数回の霜が降りるまでコンテナを屋外に置いたままにし、その後は屋内に持ち込んで地下室やガレージなどの涼しく暗い場所に保管してください。コンテナをガレージに保管する場合は、ドアの開閉時に入ってくる冬の気温からコンテナを保護することを忘れないでください。
最後の霜の恐れがなくなるまで (通常は早春)、コンテナを屋内に保管してください。バラが完全に乾燥しないように定期的にチェックしてください。
Q. 私のバラは冬を越せなかったようです。何かできることはありますか?
A. 本当に完全に枯れてしまいましたか? 厳しい冬が過ぎると、バラは枯れたように見えることがよくありますが、最終的には植物の根元から新しい茎が再び生えてきます。6 インチ(訳注 : 15.24cm) 程度に剪定して、新しい芽が出るかどうかを確認してみましたか? (数週間かかる場合があります)
植物を切り戻すと、すべてのエネルギーが根に戻り、時間が経つにつれて回復するのに役立つ可能性があります。
Q. ドリフトローズはシカに耐性がありますか?
A. ドリフトローズはシカに耐性があるわけではなく、残念ながら、ご存知のとおり、シカは空腹になると何でも食べてしまいます。しかし、心配しないでください。ドリフトローズは非常に丈夫で、5~6 週間ごとに開花します。そのため、シカがつぼみや花を食べ尽くしても、数週間後には再び開花するのを見ることができます。お住まいの地域でシカが本当に迷惑な場合は、シカを寄せ付けないために Liquid Fence などの製品を試してみるとよいでしょう。
Q. ドリフトローズはどこで購入できますか?
A. ドリフトローズは、Home Depot、Lowe's、Walmart などの大型小売店で購入できます。また、独立系園芸センターでも購入できます。
Q. 葉が黄色くなってきました。何かできることはありますか?
A. お住まいの地域で、過度な暑さや異常な暑さに見舞われましたか? バラの木は、涼しくするために黄色くなり、葉を落とすことがあります。
また、水や肥料が多すぎるために黄色くなることもあります。実際の水やりの頻度は、土壌や気候、バラの樹齢によって異なります。週に数回、朝に水やりをしてみてください。根元から、土が 12 ~ 18 インチ(訳注 : 30.48cm~45.72cm)の深さまで湿るまで、ゆっくりと水をあげてください。散水ホースを使用すると、水が葉に跳ねるのを防ぐことができます。
また、黄色い葉を切り戻して、見た目をきれいにすることもできます。
まず「毎日6~8時間の直射日光」が割と衝撃ですね。もちろん、緯度が高くて日差しの弱いヨーロッパ基準の話なのでしょうけど。とりあえず、ドリフトローズは日陰になる場所で育てるのには向かないのは確かなようですね。
土のpHが「中性のpH5.5~6.5」というのは一瞬「えっ?!」と思いましたが、中性は7.0、弱酸性が3.0~6.0ですから、pH5.5~6.5は「若干酸性寄りの中性からギリギリ弱酸性」といったところで従来のバラの土の常識そのままですね。
「肥料を与えなくてもいい」というのは、ヨーロッパの森林環境で地植えした場合の話の気がします。自然に木の葉や枝が堆積するような。
「冬は鉢はガレージに入れろ」というのも、緯度が高く雪が降らないヨーロッパの冬基準でしょう。
シカについては、日本でも関東近辺でキョンの食害が問題になっているので他人事ではない地域がありそうw
うん、参考になりました。陽当たりのいい場所で、あまり肥料をあげ過ぎずに育てていこうと思います。